チケスト社長@ashikagunsoのチラシの裏

「ライブの感動を、すべてのファンに」興行チケットの新しい流通プラットフォーム
チケットストリート(チケスト)の社長です。
ライブ・エンターテイメントを、もっと身近にするためにがんばっています。

今日は、ポール加藤こと加藤順彦さんの新刊をPRします。

僕は加藤さんをはじめ、いわゆる「ダイヤルQ2マフィア」の
諸先輩方が大好きで、かつ尊敬しています。

「Q2マフィア」とは何か、誰かというのは、下記のタカノリさんの記事をお読みいただくとして。

「KLab真田さんの武勇伝と日本ITベンチャーの夜明けの話」
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Q2マフィアの方々を尊敬するところは、3つあります。


1つ目は、マフィア自体の中でお互いが切磋琢磨され
まさに梁山泊のごとく、多くの起業家はじめ、各界のスタープレイヤーを生み出したという実績。

再びタカノリさんBlogですが、今につながる錚々たる顔ぶれです。
「今から約25年前、大阪にはリョーマがあり、東京にはSYNがあった」


2つ目は、自らを生み出した「Q2」や、あるいはベンチャーのゆりかごとしての
「怪しい」「いかがわしい」「グレーゾーン」なビジネスを否定せず、
経歴としてお化粧せずに正面から向き合い、過去を活かして
常に新たなビジネスへ取り組んでいることです。

「ダイヤルQ2」ビジネスは、もちろん健全なサービスもごく一部ありましたが、
大半は「出会い・ツーショット」「アダルト系」のような怪しげなコンテンツでした。
成功すると、過去のカッコ悪い部分は隠したくなるものですが・・・

Q2マフィアの中で最大の成功者と言っても良いであろう
GMOインターネットの熊谷さん。かつてのパチンコホールの話や
ツーショット系ビジネスで糊口をしのいだ経験を、折りに触れ講演されています。

また、加藤さんの学生時代からの大ボス、真田さん率いるKlabが
つい先日の「クラシック・ロックアワード」で騒動を巻き起こしたのは
記憶に新しいところですが・・・

加藤さんの2011年のBlog
「マハラジャのマハラジャ。」
を見ると、真田さんのライブビジネスへの取り組みも
「なるほど!ある意味変わってない!」と。

ちなみに加藤さんは、こうした「Q2マフィア」の中でも、
特に愚直にグレーゾーンに取り組んできている人です。

かつて2000年代前半は、僕も加藤さんの経営する当時の日広
(正確には子会社のモビィリード)と多くのモバイル広告を取引しましたが・・・
クライアントは一部上場企業から、怪しげな街金融や出会い系まで取り扱うという、
幅広さとしては随一のレップ/代理店でした。

功成り名遂げた今でも、「コンタクトレンズの海外輸入販売」や
クレジットカード決済でのAMAZONギフト券の買取現金化」など、
僕ですら「もう十分儲けてるわけだし、またそんなアグレッシブにいかんでも…」
と思うくらい、
大手が挑戦し得ないグレーゾーン領域に積極果敢に挑戦されています。

加藤さんの2009年のBlogです。
「小さい会社が勝つ方法 グレイゾーン商域こそ参入障壁」

このBlogより前の15年、その後の7年。

まったく、まったく姿勢にブレがありません。
よく、過去の自分の言動と今の行動の矛盾を「ブーメラン」と称する向きがありますが、
加藤さんにはこのブーメランが本当にない。


僕自身も今、興行チケット売買サービスの「チケットストリート」
という、見る人によってはグレーゾーンとも取れるサービスを頑張っているのも
加藤さんはじめとしたQ2マフィアの方々の背中を見てきた影響は、確実にあります。


最後の3つ目は、後輩・若手世代を育てる、ということに対して
大所高所からカネ出し口出し、だけでなく
手を動かし体を動かし、時には地面を這いつつ、取り組んでいることです。
多くの投資を手がける川田さんや真田さん、「上場請負人」の杉山さん松本さん・・・

加藤さんも、本当に多くのベンチャー・スタートアップに参加されています。


さて、前置きが長くなりました。


今回の『若者よ、アジアのウミガメとなれ』講演録は、そんな加藤さんの
まっすぐな気持ち、これからの未来を担う若者へのメッセージが詰め込まれています。

ただ、やはり講演なので、主催者さんへ気を遣われているのか
グレーな部分については、少しだけ控えめになっている気がします。

そういう意味では、ベンチャーを志す若手は
この本を手にとって読むとともに、上記のタカノリさんのBlogや、加藤さんのBlog、
豪気にも無料公開されている伝説の本『ネット起業! あのバカにやらせてみよう』などをあわせて読むのがお勧めです。


最近は日本では、ちょっと外れたことをすると「ネット炎上」に遭ったり、
また成熟した国ならではの充実した法規制などもあり、
なかなか「ヤンチャ」ができない環境にあります。

一方で、PCデポ然り、DeNAの「Welq」
あるいは外資としてのAmazonやUberなど。
平気でグレーゾーンに押し寄せるチャレンジングな大企業も増えてきています。

高齢化し、人口は減る一方で、完全雇用に近い状況が続き
経済自体の成長性も限られる。

こうした中で、ベンチャー・スタートアップが頭角を表すのは、
これまでの「Q2の時代」「iモードの時代」「ソシャゲの時代」「アプリの時代」より、さらに難しい。


だからこそ、ウミガメとして日本を出ていく若者を増やしていきたいという
加藤さんのメッセージは、多くの若手・学生・起業家予備軍に受け取って欲しいです。
もちろん、ウミガメの子供よろしく大半は脱落する道でしょうけど…

電子版は本日より配信開始、書籍版は12/1発売、とのことです。
ぜひ。




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※disclaimerとお詫び:
今回、加藤さんから書評をご依頼いただくにあたり、
「ネチネチやってください」
「どのような評価も甘んじてお願いしたい所存ですので、批判皮肉も問題ございません」
という趣旨をいただいておりました。

そのため、勢い余って加藤さんのみならず諸先輩方にも敢えてシニカルな
書き方をさせていただいた部分があり、お詫び申し上げます。何卒ご容赦いただきたく。
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良席を高額で売れない理由として、以前「JASRACの料金」という話を書きました。
実は、もう一つ、それより大きな理由があります。

「良席を高く売ると、アーティストの手取りが減る」

説明しましょう。
・アーティストは「事務所(音楽プロダクション)」から報酬を受け取ります。
 つまり、事務所が儲からないと、アーティストも儲かりません。

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(出典:みずほ銀行産業調査部)


で、ライブは設備費・会場費・人件費など多くのコストがかかり。
その上で残った収益も多くの関係者に分配されます。
・プレイガイド(ぴあなど)
・プロモーター
・レコード会社/音楽出版社
etcetc…。

たとえば良席を高く売ることでライブチケット売上が3割増えたとして、
恐らく事務所の「利益」は、5%増えればいいところでしょう。

では、事務所にとって利幅の大きい収益源は何か?
「ファンクラブの会費」です。
ファンから直接会費を集めることができ、原価率も限定的なため
特に中小規模のマネジメント事務所にとっては大きな収益源となっています。

で。
事務所は、高額の良席=「VIPシート」を作ると、2つの影響が出ると考えています。
1:「お金のない」ファンからの反発
2:多ステ、良席目当てでファンクラブに複数名義加入している
  熱狂的ファンからのFC収入減


心理的には前者の影響が大きいですが、売上面では後者の影響が大きい。

友達や家族の名義でFCに入り、たくさんの応募をしている熱狂的ファンによる
名義数は、一説にはFC会員数の2割を超える…といわれます。

VIPシートを作ると、お金を払えば良席が手に入る…
すると、ファンの消費は
「ファンクラブ会費 → VIPシートのチケット売上」
へ移動します。
そうすると事務所としては利益率の高いFC売上が減って、
利益率の低いチケット売上が増える。結果、
事務所の利益が減る→アーティストの手取りも減る。

つまり

「全席同一価格・FC優先枠による抽選」というロジックが
事務所・アーティストにとって最も儲かる


という結論になります。
アーティストは事務所にマネジメントを全権委託している以上、
仮にこうした状況に「おかしい」と思ったとしても
この構造を変えることも、文句を言うことすら非常に困難です。

例外は
・ファンクラブのないアーティストや公演(例:外タレ、ULTRA JAPANのVVIP)
・アーティスト自身が楽曲権利・マネジメント権利をすべてコントロールしている
 (例:X JAPAN)
などです。そういえば http://tenbai-no.jp/ に X JAPANさんは賛同されていませんね。


本来、「有料ファンクラブ」という仕組みをファンマーケティングの中心に置くこと自体、時代遅れです。

ファンクラブ会誌がアーティストの貴重な情報源だった80年代、90年代ならともかく…
今やアーティストはtwitter、インスタ、ブログ、Facebook、ニコ生、Youtubeと
「インディーズからメジャーまで」
「リアルタイムに」
「無料で」
「全世界に発信」
できるわけで、そこで有料FCを情報提供の囲い込みや
ライブ参加への事実上のハードルとして設けている現状はやや疑問です。
コアファンのマネタイズ手段としての有料課金は確かに有効ですが…


このあたりは、日本のライブ産業・音楽産業における業界構造的な問題です。
市場全体の成長に対して目を向けることができるプレイヤーがいない。

本日放送のNHK「クローズアップ現代+」で、少しだけインタビューが放映されるようです。
実際に取材でお話したのはトータルで1時間以上なのですが、恐らく番組で流れるのは30秒もないかな。。。












JASRAC演奏権料のハナシは、こちらの過去エントリを。
JASRACがネックになる「正規プレミアムチケット」 - チケスト社長@ashikagunsoのチラシの裏




転売屋がいるからチケットが高額になる、という意見がありますが、
そもそも「高額でも欲しい!」という人がいるからこそ、値上がりするわけで。

「北風と太陽」のハナシじゃないですが、規制する、罰するという方向でなく
チケット本来の価値を健全な形で顕在化させる仕組みを作っていければ、と思います。

チケットの転売相場について話をします。

高額転売が起きる原因は、以下3つに集約されます。

  1. プラチナチケット

  2. 買い占め

  3. 売り惜しみ


1のプラチナチケットは、アリーナ最前列ど真ん中のような超良席。
これは、どうしても欲しいという熱狂的なファンがいる限り確実に高額化します。
その席に価値がある以上「不当な高値」とは言えません。
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(画像出典: livehis.com


良い席は高い。当たり前です。
運良く当たったらまさに「プラチナ」です。行くもよし、売るもよし。

逆に、ようやく当たったチケットがクズ席だった時、良席を買って、クズ席を売ればいいわけです。
ファンなら良い席で見たいという欲求は当然ですし、クズ席はえてして定価割れて取引されるので
ライト層のファンやを呼びこむきっかけや、一般発売を買い逃したファンの受け皿にもなります。

チケット購入で座席を選べない以上、交換する場があることはファンにとってもメリットです。
で、良席とクソ席を交換するなら、当然お金払いますよね?

クソ席でも文句言うな、届いたら黙って座ってろ、っていう売り方しかないのは結構ひどい話だと思うんですよ。
いい席持ってる人に「お金払うから席交換してくれませんか?」って、おかしな話ではないし、であれば抽選に外れた人が「お金払うからそのチケット売ってくれませんか?」も、自然な流れ。


実際、有名アーティストの大規模公演であっても、2階席3階席まで5万円を超えるような
本当の意味でのプラチナ公演は、年間10回あるかないかです。



・・・長くなったので、2、3の「買い占め」「売り惜しみ」については、また次回に。




<以下余談>

今年3/31-4/1のμ's 「ラブライブ!」ファイナル公演は、2階席でも二次流通での転売価格は5−6万円という取引が珍しくありませんでした。

しかしながら、ライブ参加者一人あたりの平均的なチケット購入に費やした金額は「約3万円」なので、実質入手コストからすると2倍程度に収まっているとも考えられます。

(定価10,584円、実売8000円前後のBlu-rayが23万枚売上。通常ラブライブのBlu-ray売上は5万枚程度なので、14.4億円が実質的なチケット入手コストとして費やされた。ドーム2日間の推定キャパ75,000で割り、チケット代+各種手数料を加えると、実際にファンがチケット入手に使ったコストは約3万円となります)

ファンクラブの会費もそうですが、ライブ参加のために「チケット代以外の隠れたコスト」が大量に存在するというのは、恐らく世界中でも日本だけの問題だと思います。

とはいえ、人気であったことに変わりはなく、ドームクラスの会場で他にここまで高騰するのは嵐くらいしかいないのは間違いありません。

デレマスのシンデレラ4thもかなりの高騰を見せています。(スタジアムモードでやればいいのに…)
音ゲーからのライブという流れ、ビジネス的にかなりきてますね。

今日、こんな新聞広告やニュースが一斉に掲載されました。

私たちは音楽の未来を奪うチケットの高額転売に反対します #転売NO
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チケットの転売、二次流通にアーティストやプロモーターが反対するのは理解できます。
中古ゲームソフトや古本と同じように、いくら売れてもアーティストにお金が入らないので、それは嫌でしょう。

ただ一方で「高額転売」と 主催者側が一方的に決めるのには違和感を覚えます。
高額かどうかを判断するのはライブを見るファンであって、アーティストでも主催者でもない。

野球であれば、ネット裏は立ち見席の10倍の値段です。
ボクシングやバスケットボールなら、リングサイド・コートサイドが定価で10万を超えることも珍しくありません。

「良い席で見たい、そのためにはお金を払ってもいい」
というファンの要望は、自然なものではないでしょうか。

実際に、我々チケットストリートは日本バスケットボールリーグ(NBL)の「主催者公認」による再販をのべ2年間にわたって担当し、ファンの皆様にも支持されてきました。

買い占めによる値段の吊り上げは違法ですし、取り締まるべき犯罪です。
ただそれは「買い占めさせない」ための仕組みづくりという問題で
正当に手に入れたチケットを転売するかしないかとは全く違う話です。

弊社チケットストリートは、チケットの個人間での取引、二次流通をおこなっていますが、
「不当・違法な買い占めの撲滅」については、アーティスト、主催者の皆様と協力して進めていくことに異論はありません。

しかしながら、正当・公正な抽選なり先着順なりでチケットを手に入れた一般個人が
自由にチケットを売る権利は、自由な市場を持つ資本主義経済の根幹として守るべき権利だと考えます。

アーティスト・主催者が「俺の言うとおりにチケットを買え」というのは
単なる独裁主義・管理経済でしかありません。

一つの例ですが、海外のファンはどうやって日本公演のチケットを買えばいいのでしょうか?
日本人だけに、日本語で売るチケットだけで良いのでしょうか。

また、「チケット転売による詐欺などの被害」については
チケットストリートは全てを解決しています。

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1.配送保証 2.本物保証 3.座席内容保証 4.入場補償 5.代替チケットの手配 6.公演中止/延期補償

これらの保証を全ての取引に付加することが可能となっており
転売にまつわるトラブル・犯罪を徹底して排除しています。
また、販売者はすべて古物営業法に準じた本人確認を行っており、ダフ屋等の反社会的勢力の介在は一切ありません。

弊社チケットストリートによるチケットの再販・二次流通は、アーティストや主催者と
対立・敵対するものではありません。
ましてや「音楽の未来を奪う」ものであるはずがなく、むしろ「音楽の未来を拓く」ものであると
考えています。

今後も対話やコミュニケーションを通じて、スポーツだけでなく
音楽の分野についても、開かれた取引の拡大と、産業の発展に貢献していきたいと考えています。

それは、「ライブの価値は、ファンが決める」ものだからです。
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もっとも原始的な、ストリートライブや大道芸。
パフォーマンスの後に投げ入れる「おひねり」は、子供なら10円や20円かもしれませんが
僕ぐらいのオッサンがフルコーラス聴いたら500円くらいは出したいし、中には1000円札を出す人もいるでしょう。
同じコンテンツでも人によって対価は違うのは自然なことです。


現代のライブ。
多くのコンサートは全席一律の価格設定、発券されるまで座席はわからない。
定価的なタテマエとしては、すべてのチケットは同じ価値をもつことになっています。

でも「アリーナ1列目」と「2階席30列目」が同じ価値かというと、そんなワケないですよね。
実際、会場内で「差額出すので席替わってくれませんか?」というファン同士の交渉も時折あるし、アーティストによっては前方の良席をプレミアム価格で売り出すことも増えてきました。
ファンにとっては、アーティストを身近に感じられる席、あるいはパフォーマンス全体を見れる席、そうした良席はチケットの定価に関係なく相対的に高い価値をもつわけです。
そして価値の差があるなら、当然お金を仲立ちにして売買するニーズが生まれてきます。

主催者の決めた「定価」は、あくまで主催者側がビジネスとして公演を成立させるため
決めた価格であって、ライブの価値や個々の座席の価値ではありません。
人によって、時期によって、状況によって、同じチケットでも全然価値が変わる。

もし主催者がすべてオカネで価値を測り、一つの公演だけで最大の利益を得ようとするなら
全部の座席をオークションで売ってしまえばいい。
実際に X JAPANの石巻ライブはそうしています。
(決してガメツイわけではなく、チャリティなので寄付金をなるべく増やしたいからという理由です)

ただ完全にすべてをお金だけで解決すると、将来のファン、特に将来にわたって支えてくれる(=長期的に見てたくさんお金を落としてくれる)可能性のある若いファンをつなぎとめるのが難しくなってしまう。
そのためオークションではなく一定の価格設定をした上で抽選や先着順で1次販売が行われ、ファンの多様性を確保しているわけです。

だからこそ「どうしても欲しいチケットの為なら、いくらお金を出してもいい!」という人は必ずいるし、「そんなにお金をくれるんなら、今回は売ってもいいかな」という人も必ず出てきます。
(たとえば極端な例「余命3ヶ月の娘にどうしてもコンサートを見せたい、あなたのチケットを100万円で売ってほしい」という頼みを断れる人は、多くはないでしょう)

すべてのファンの心の中、おサイフの中をのぞくことができない以上、主催者が最初から最適なチケットの配布をすることは不可能です。
であるなら、市場原理にもとづいたセカンダリの市場でチケットが売買されるのは必然の結果です。

実際、海外ではここ2年で急速に転売の容認が進みました。
アメリカの4大プロスポーツは、すべて公式・公認の2次流通マーケットを導入しています。
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音楽マーケットも同様です。
3年前に転売を容認していたアーティストは マドンナ、One Direction、U2などほんの一握りでしたが
2015年11月現在、500以上のライブで販売定価に縛られない転売が容認されており、
ファンは「定価チケット」「定価以上かもしれないし、定価以下かもしれない転売チケット」を選んで買う権利を持っています。
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http://www.axs.com/uk/events/255214/deep-purple-tickets?skin=theo2

主催者側としても、転売を極端に規制・禁止したり販売済チケットの返金を認めるよりは、転売を認めた方が経済的メリットが大きいことが判明してきています。
ライブがビジネスである以上、日本でも遅かれ早かれこうした流れは加速していくと思います。

※このエントリでは、組織的な買い占めをする「転売ヤー」「ダフ屋」の話や、主催者による転売規制などの要素はあえて除外しています。こうした話題については、長くなるのでまた別のエントリで。

前回のBlogでは「ライブでプレミアム価格のチケットを設定しても、JASRACが徴収する演奏権料がハネ上がり、儲からない」というハナシを書きました。
※以下、JASRACの演奏権料を節約するという視点で書いています。上記の前回Blogをぜひ読んでからお進みください。


ちなみに、海外のライブでは座席位置によってきめ細かい価格設定をするのが普通です。
1列目20万、2列目15万、3列目10万、アリーナ3万、スタンド2万、見切れスタンド1.5万…とか。
まあ、当たり前ですよね。イイ席は高い。遠い席は安い。アリーナ1列目も3階席も
同じ値段設定なのは、むしろ不自然。

ところが、日本のライブツアーのほとんどでは何故か「アリーナ1列目も2階席も同価格」という販売方式がたいへん多い。
これがなぜかはまた別の機会にするとして…

で、X JAPANの12月からのライブツアー

VIPパッケージとして、「98,000円」「55,000円」というのが売られてますが、流石はYOSHIKIさんという形でJASRAC演奏権値上がり問題を回避してます。
58dd8c79ab4cdbd21132b6149d977fbchttp://xjapan2015.live-vip.jp/vma/から引用、黄色マルは筆者


【VIPに含まれるのはあくまでS席13,000円のチケット、単に最前ブロックなだけ】
ということになっています。これならJASRACへの支払いは13,000円で済むね!
しかし、そうだとするとVIPプラチナとVIPゴールドの差は限定グッズのみになりますが、本当に差額43,000円に値する価値のあるものがプラチナには付くんでしょうか。


続いて、来年バレンタインに来日するマドンナのライブ
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http://www.madonna-japantour2016.com/から引用



こちらは、なんと座席の大半が「5万円」のSS席。
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申し訳程度に15,000円のA席と9,000円のB席を用意して、チケットの算術平均価格を下げています。

しかし、この値段で売るのもスゴイですが、1日目ソールドアウトして追加公演というのはスゴイですよね…
最近は外タレの追加公演はブッキングが厳しくアレンジしづらいと聞いてますが、グローバルでMadonnaのマネジメントを全て請け負うLive Nation自身の企画だからこそできたのでしょうね。


で、じゃあ「100円とか1円とかのチケット売ればもっと演奏権料、節約できんじゃん」ということなんですが、これは僕の知る限り2014年のBiSというアイドルの解散ライブでしか事例を知りません。
もっとあっても良さそうなんですが、なんで少ないんでしょうね…
BiSのケースも、当時の報道を見た感じ
「考えなしに10万円のチケットを売ったはいいが一般チケットがまるで売れず、あとからJASRAC演奏権に気づいて慌てて1円、2000円のチケットを売りだしてコストダウンに走った」ような感じもします。


2000年台前半までは、ライブは「CDの拡販のためのプロモーション」であり、宣伝になれば(CDが売れて回収できるので)赤字でも良かったとされていました。
ところがCDが売れない今、ライブはアーティストやプロダクションにとって最大のビジネス機会になっています。
コストを下げる、売上を増やす。 当たり前に普通の会社がすることを、あの手この手で繰り出す時代になってきています。

音楽ライブ、チケット再販での高騰が話題になることがありますが
良席のチケットは本来、そもそも高いんです。

チケットストリートでも「嵐」ライブの良席が20万円を超えたり
EXILE ATSUSHIソロライブのセンター最前列が20万円をつけることがありましたが、
同一公演のチケットは、場所さえ選ばなければ数万円かそれ以下で充分に手に入る状況でした。

良席にはそれだけの価値があります。
アリーナ最前と天井桟敷を同じ値段で売るほうが非合理。

「それなら、最前列のチケットは最初から5万、10万で売ってしまえば主催者も儲かるし、みんなハッピー」

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(出典:バキ)


実は、プレミア価格を容易につけられない理由の一つがJASRACの料金設定です。

コンサートで音楽を演奏する場合、たとえ自分の曲であってもJASRACへ「演奏権料」を支払う必要がありますが、この価格算定式がクセモノで「チケット価格が複数ある場合、算術平均する」と。

ここで計算できますが
たとえばキャパ1万の会場でチケット代一律1万円だと、JASRACへ支払う概算額は
1,695,600円
そこで100席だけ10万円のVIPシートを作ると、チケット平均価格は55,000円になるため
6,555,600円

主催者の売上は
 9万円x100席=900万円
増えるのですが、増えた額の半分以上がJASRACへの演奏料で消えてしまうのです。
これでは、確かにプレミアチケットの設定は難しい。

とはいえ、状況は少しずつ変わりつつあります。
次回のエントリは、そのへんを書くつもりです。

(追記:続きを書きました)
 ライブ主催者の儲ける工夫(JASRAC演奏権高騰を回避する方法あれこれ)

今年に入って本格化した定額制音楽配信。
AWA、LINE music、Apple Music、Google Play Music、KKBOX、dミュージック・・・

アメリカではこうしたストリーミング配信が去年、CD等のパッケージ売上を逆転。
iTunesなどのダウンロード型とあわせて、音楽コンテンツ市場の2/3がデジタル化されています。

で、日本でストリーミング配信は普及するか?という話ですが、
僕は「TSUTAYAをいつ潰せるか」がポイントになると思っています。

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・配信曲数でCDレンタルに勝てない
・市場規模に加え、各プレイヤーのシェアが小さく、権利者サイドでの拡販意欲が生まれにくい
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この2点をいつ克服できるか?

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※出典:RIAJ http://www.riaj.or.jp/report/mediauser/2013.html

レコード協会の調査によると、レンタル市場のリーチは配信と比較して2倍近い規模があり、かつその7割はデジタルを利用していません。

定額配信は便利だし価格も合理的ですが、やはりキーになるのは配信曲数。
各社が配信曲数の多さを争っていますが、
CDレンタルは、邦楽は発売後1週間、洋楽も発売1年後に「原則すべて」棚に並びます。
これは業界団体(CDVJ)の長年の交渉の実績で、各社バラバラに権利者と交渉している定額配信各社がここまで到達するのは、まだまだ時間がかかりそう。

CDレンタル市場は規模で概ね300億~400億円、店舗の6割、金額ベースで8割近くをTSUTAYAが握っている(残りはほぼGEO)超寡占市場です。
※RIAJ、CDVJ、JASRAC、経産省統計から推定
衰退市場におけるドミナントは、新規参入がないので超強い。

著作権法の隙間から生まれ、かつてレコード会社と激しく対立した業界ですが、今やCD売上が2,300億円に落ち込み、相対的に音楽を消費者に届ける手段としての重要性は増してきています。
特にCDシングルでは初回出荷の1割以上がレンタル向けとなっているとか。レコード会社からしても拡販チャネルとして欠かせない市場。著作権者への配分ルールも整備されているので、違法配信より遥かにマシ。

一方でデジタル配信は、市場規模で400億円強。しかも近年は伸びているどころか、セルCD市場を上回る規模で「縮小」しています。
その小さな市場の中で「着うた」「ダウンロード」「定額制ストリーミング」が混在し、複数のプレイヤーがしのぎを削ってシェア争いをしている。

結果として権利者サイドから見ると「今のモデルを延命して、どうしても定額制に移行せざるを得なくなったら仕方ない」という方向性になっていると思われます。
マーケティングの観点から見ても、「定額制サービスで特集を組む」より、「TSUTAYAの店頭で平置きして手書きPOPつける」ほうが効果あると見られてしまう。

TSUTAYAは今や「CDレンタル最大手」「映像ソフトレンタル最大手」「書籍販売最大手」という、世界に類を見ないコンテンツ複合店舗を展開するガリバー。
しかもTポイントを通してユーザの行動履歴をオンライン・オフライン双方で把握し、効果的なマーケティングをとることができる。

オンライン勢がこの牙城をどう崩すか?
難しいハードルです。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン
株式会社ユー・エス・ジェイ御中

チケットストリートは
ゲストの不利益をなくすため、
「不正転売を排除した正規再販システム」を提案します


10月16日、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下USJ)は、
11月1日より転売が確認されたチケットを無効とする旨の発表を行いました。

弊社チケットストリートは、すべての転売チケットを一律かつ一方的に無効とする
今回の措置に反対すると共に、よりゲストの不利益をなくすため、
チケットストリートによる「不正転売を排除する正規再販システム」を提案します。


今回のUSJの対応は「転売が確認された各種チケットを利用できなくする」というものですが、これには以下のような問題点があると考えます。


  1. 何らかの事情でパークに行けなくなったチケット購入者に対して一切の救済がない

  2. USJのアトラクションに高い価値を見出した熱狂的なファンに失望を与える

  3. 問題とするべきは買い占め行為をする不正転売者であり、チケット購入者ではない

  4. 転売チケットの誤認により、無実の被害者が出る可能性がある



以下、各項目ごとに説明します。

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1:何らかの事情でパークに行けなくなったチケット購入者に対して一切の救済がない

USJの販売する各種チケットは、一切の返金ができません。
また、「ユニバーサル・エクスプレス(R)・パス」など、最も人気のあるチケットについては購入後の日付変更も認められていません。
パーク行きを楽しみにしていたゲストがやむなく日程変更をしたい場合、過去のチケットをすべて放棄した上で、再度購入する必要があります。
このようなゲストがチケットを第三者に再販することは、価格のいかんを問わずいかなる法律・条例にも違反しておりません。
また、日程変更をしたゲストは損失を減らすことができ、新たな別のゲストがパークを楽しむことができるため、ゲストの利益にもつながります。


2:USJのアトラクションに高い価値を見出した熱狂的なファンに失望を与える

転売者の是非はともかく、高額でチケットを購入したゲストは、価格に相当する価値をUSJに感じている、素晴らしいゲストであるといえます。
これらのゲストに対して、せっかく来場したにもかかわらずパークの利用を認めないとする対応は、USJを愛するゲストに対して、ひいてはUSJ自身に対しても不幸であると考えます。
また、販売したチケットを正当な理由なく無効とするのは財産権の侵害にあたる恐れがあるほか、消費者契約法に照らしても違法性の高い措置であると考えます。


3:問題とするべきは買い占め行為をする転売業者であり、ゲストではない

不正転売者による買い占め行為は、物価統制令に違反する刑事犯罪であり、違法です。本来罰せられるべき対象はこうした買い占め行為をおこなう不正転売者であり、パークを楽しみに来場するゲストではありません。
熱狂的なゲストを罰するのではなく、不正転売者を摘発し、買い占めのできないチケット購入システムを構築することが望まれます。
「ユニバーサル・エクスプレス(R)・パス」などは、日程により正規の販売価格にも差があります。定価を超える金額であっても、ゲストがその価値に納得し、かつUSJにもその収益が入る形であれば、ゲストとUSJの双方にとって利益があるのではないでしょうか。


4:転売チケットの誤認により、無実の被害者が出る可能性がある

チケットを無効とする判断はUSJによるもので、チケットの有効・無効を事前に確認する方法は開示されていません。
万一、何らかの手違いあるいは第三者の悪意などにより正規のチケットが無効とされた場合でも、その正当性を確認する方法がありません。
実際に興行チケットのオークション売買においては、出品画像としてtwitter等にアップロードされたチケット写真を流用された結果、まったく無実のユーザーが転売利用者として入場拒否されるといった被害が発生しています。

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■チケットストリートからの提案

上記のような問題を解決するため、
チケットストリートによる「正規再販システム」を提案します。
具体的には、下記の取り組みを提供する準備がございます。
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チケットストリートでの取引を、正規再販として認定いただくことを前提として:

  • 取引チケット情報をUSJに提供し、不正転売者の割り出しに協力します。

  • 再販で当初購入したゲストに差益が生じた場合、この一部をUSJに還元します。


 
「チケットストリート」でのチケット再販は、販売者すべてに対して古物営業法に基づく厳格な身元確認を実施しているため、USJとの相互情報提供により悪質なチケット転売者を排除することが可能となります。

また、全てのチケットについて「配送状況の追跡確認」「偽造チケットでないことの保証」を提供し、取引におけるトラブルを排除しています。

海外からのゲストや、やむを得ない事情のゲストなど、
正価でのチケットが完売している状況でも、どうしてもチケットが欲しいという
ファンの需要は確実に存在します。

USJ、ゲストの両者にとって利益となる仕組みを提案できる自信があります。
ご検討のほど、お願い申し上げます。

チケットストリート株式会社
代表取締役社長
西山 圭

こんにちは、チケットストリートの ashikagunsoです。

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X JAPAN追加公演発表! 24年ぶりのライブハウス公演は、チャリティ&オークション

X JAPANのライブチケット、チャリティーオークションが先ほど(10/15 12:00から)スタートしました。
なんと開始20分で50万円を超える値がついています。

通常、たとえチャリティであったとしても、ライブチケットを主催者がオークションに出してしまうのはタブーとされてきました。
「本当のチケット価値があぶりだされてしまう」からです。

国内のライブチケットは通常、最前列でも2階席でも同一価格で抽選で発売されますが、たとえば最前列がチャリティオークションで「100万円」の値がついたとすると、一般発売された最前列のチケットも「100万円」の価値がることになるわけです。

あくまで公式の価値は定価たとえば1万円なわけで、実質価値が高いことが見えてしまうのはとても都合が悪い。
当たった人が2次流通で出品すれば100万円儲かる!というのももちろんですが、
本来売ろうと思えば100万円で売れる = 主催者的には逸失利益なわけで、
だったら最前列は最初から100万で売ればいい。

で、今回のX JAPANの石巻ライブは
 ・キャパ150人のライブハウス、1公演限り
 ・一般発売なし
 ・75枚は地元の方々の無料招待 (対価なしの招待なので転売禁止は厳格に適用できる)
 ・残りの75枚をすべてオークション

という形にしたわけで、他のライブツアーの価格設定に「直接は」影響しない形で、タブーへ真正面から挑戦するのをぎりぎりで避けている、というわけです。

過去からX JAPANは2次流通でも、良席はものすごい高値での取引になり、20万円を超えることも珍しくありませんでした。逆に、良席以外なら、定価近辺や定価割れすることもよくあります。
熱狂的なファンがおり、年齢層や所得が高いからこその現象。

で、出てきたのが「VIPプラチナパッケージ」98,000円なり。
http://xjapan2015.live-vip.jp/vma/

非常に正しい戦略と思います。

ちなみにX JAPANのライブチケット、
YOSHIKIファンクラブ、TOSHIファンクラブ、PATAファンクラブ、HEATHファンクラブ、YOSHIKI MOBILE会員、YOSHIKIカード(VISA)、YOSHIKIカード(MASTER)、ウドープレミアム、ローチケプレミアム・・・

と、一体いくつ優先販売チャネルがあるんだ?
というくらいの複雑な発売状況です。

これだけの配券をマネジメントし、オークション販売、プレミアムVIPパッケージ販売など
X JAPANのライブビジネスに関するマーケティングは、間違いなく日本の最先端を行ってますね。

[PR] チケットストリートでのX JAPAN取扱チケットはこちらから


ご存知の方はご存知と思いますが、僕の本業はプロデューサーです。
最近だと、提督とか、エージェントとか、空賊とか、
チケットストリートの経営などもありますが、心の本業はプロデューサーです。

で、本業についてです。劇場版アイドルマスター「輝きの向こう側へ!」の
打ち上げパーティー(という名のライブ)が、来年2月に開催されます。明日が当落発表です。
http://www.idolmaster-anime.jp/bd-dvd/

チケットの購入方法は以下のようになっています。

・実売9,000円前後の限定版Blu-rayに入ってる応募シリアル1枚あたり
 1口、抽選販売に応募できる

・チケット代は約6,000円


Zepp Tokyoのキャパは約2,500。
Blu-ray生産数は、恐らく5,000程度でしょう。申し込み上限2枚、BD購入者で
応募しない人もいるとして、応募枚数が5,000枚程度とすると、想定倍率は約2倍。

つまり、実質的なチケット価格は
Blu-ray 9,000円 x 2組 + チケット代6,000円 = 24,000円
ということになります。
(ヤフオクでBlu-rayを売ると5,000円程度回収できるので、19,000円と考えてもいいかもです)

確実にライブに行きたいとすると、Blu-ray3組買って、応募サイトに行って、抽選申し込んで、
余ったBOXをヤフオクで売って…
となるわけですが、だったら、チケストで買った方が楽ですよね?

この面倒な作業を代わりにやってくれる手間賃込みですから、僕は個人としてチケストで
チケット買うときに、2.5万、いや3万出してもいいです。
恐らく、明日からの弊社でのアイマスチケットの扱いも高騰するでしょうし、もしかすると当初は
4万、5万になるかもしれません。(μ'sのSSAライブは一時期5万円を超え、今でも3万円台がついています)

「6,000円のチケットが4万で転売されている!」という批判は甘んじて受けるとして、
こういうケースの売り手は、転売での利益を目指しているケースはほとんどありません。
複数申し込みした結果、重複当選したラッキーな人が、余ったチケットを出品するわけです。
仮に出品者が差益を得たとしても、差益はスタドリエナドリやライブグッズ、OFAのDLC、
会場へのお花などでアーティストに還元されていきます。
売る人も買う人も、お互いがファンなんです。

販売元がライブチケットを売る場合に、Blu-ray購入者限定にするというマーケティング自体は
有意義だと思います。
だからこそチケットストリートのような安心・安全・合法に二次流通を行える場があることは、
充分に存在意義がある、と思っています。

それにしてもZeppのキャパでぬーぬーに会えると思うと(以下略


ベンチャーキャピタルなど、外部からの資金調達(エクイティ)をするのは
それなりに手間がかかる。

投資してくれそうなVCにアポイント取って、事業プレゼンして、質問に答える。

指摘された問題やアドバイスを受けて、事業計画をブラッシュアップさせる。

投資の最初の段階はだいたいこんな感じだが、投資家(候補)ごとにこれを繰り返すと
同じ話を5回10回とすることも珍しくない。


そこで行われるのが、ピッチコンテストだ。
スタートアップにとっては空前の追い風が吹く昨今、こうした資金調達につながる
コンテストは無数にある。

実は、チケットストリートが過去に出たピッチコンテストは2つだけ。

サイバーエージェントベンチャーズの主催する 「RISING EXPO
IVPが主催する Infinity Ventures Summit で開かれる 「Launchpad

この2つが、資金調達をするにあたってのピッチコンテストとしては
現在のところ、抜きんでた実績がある。

RISING EXPOがすごいのは、その規模感。
およそ日本のスタートアップに投資する可能性のあるベンチャーキャピタル、エンジェルの
ほぼ全員が集まっている、と言っても過言ではない。
冒頭に書いた投資家プレゼンの最初のプロセスが1回で済んでしまう。

弊社が出たのは2012年の第1回だったけれど、今年の夏に開催された2014では
アジア全体に拡大されて、さらに発展している。



もう一方のIVS Launchpadがすごいのは、日本中のベンチャー経営者が集まる規模感も
もちろんだが、実は当日までの「準備」がLanchpadの大きなメリットだ。

IVSでプレゼンをするには、まず
エントリーして【今回12月のLaunchpadエントリーは10/31まで!】
IVPのパートナーや一部の投資家に向けて、予選としてのプレゼンを行うことになる。
この段階で受けられる惜しげもないアドバイスは、本選に向けてのプレゼンを進化させることになる
だけでなく、事業モデルについても重要なヒントがもらえることも多い。
仮に本選に進めなかったとしても、予選でのアドバイスだけでも充分、エントリーするだけの価値はある。

チケットストリートの資金調達は
この2つのコンテスト無しには成立しなかったし、
とにかく最短でなるべく多くの投資家にアピールしたい!という起業家には
最良の手段だと思う。
過去の参加者、入賞者の実績が全てを語っている。

ということで、スタートアップの皆さんは
気後れせずにまずはエントリーするといいんじゃないかな。


※本エントリは投資勧誘を目的としたものではありません。

画期的判決が出ました。
従来認められていなかった外れ馬券の代金が、必要経費として計上できる、というものです。

外れ馬券の購入費「必要経費」と判断…初の判決 : 社会 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
http://www.yomiuri.co.jp/national/20141002-OYT1T50099.html

これにより、事業として競馬予想を営むことが充分可能となりました。
つまり、競馬を投資対象として投資家を募り
当たり馬券を配当する「競馬ファンド」が組成可能になります。

従来、競馬予想ビジネスは「予想結果を有料で教えて、馬券購入は顧客の責任で行う」
というものでしたが、今後は投資家から資金を集めて
競馬でリターンを返すファンド(匿名組合)が次々に登場してくる可能性があります。

いわゆる「ビッグデータ解析」「リコメンドエンジン」などをウリにする会社が
こうした競馬予想ビジネスを開始して、しかもリターンを残すことができたら
本業のものすごい宣伝になっていくことが考えられます。

「競馬で儲かるなどありえない!」という意見も耳にしますが、
2009年には億単位で三連単を狙い、
なんと「160億円」を稼いだ会社が報道されています。
(この会社は課税で争う前に香港に逃亡してしまったそうですが…)
http://blog.ap.teacup.com/ruffian_turfman/25.html

当然、こうしたビジネスが生まれると競馬産業の市場規模は飛躍的に拡大し、
JRA・農水省へ莫大な収益がもたらされ、国家財政や産業振興に
多大な影響が出てくると思われます。

なぜかベンチャー経営者や投資家には馬好きが多いので、
競馬関連ビジネス、起業のターゲットとしても
これから注目かもしれません。

※追記
上記はあくまで「地裁判決が出た」という事実にすぎず、国税庁から正式な見解が出たものではありません。
本エントリはファンドの組成、馬券購入、その他投資活動や事業活動を勧誘・奨励するものではなく
私は一切の責任を負いません。

※再追記
ブコメでご指摘頂きましたが、競馬法に以下の規定があるそうです。
---
第三十一条  次の各号の一に該当する者は、三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する。
一  業として勝馬投票券の購入の委託を受け、又は財産上の利益を図る目的をもつて不特定多数の者から勝馬投票券の購入の委託を受けた者
---
「購入の委託」の解釈にもよりそうですが、なかなか難しいかもしれませんね。

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先日「STAND BY ME ドラえもん」を子供と見てきました。
原作への愛が感じられる、良い映画でした。
http://doraemon-3d.com/

その後しばらくして、子供が「お父さん、会社って倒産させるとものすごい借金するんでしょ?」
と話してきて、ああドラえもんの影響は凄いな…と思った次第。

<以下、一部映画ネタバレを含みます>

続きを読む

サッカーを観戦で、隣にいたインドネシア人(たぶん)がサッカーと自分の表情を同時に動画撮影してて「なにこのカメラすごい」と思って調べたらこれだった。

N100-4_800x
(画像引用元:http://ascii.jp/elem/000/000/856/856214/


『自分撮り』機能付きカメラ 新たなトレンドになれるか
http://thepage.jp/detail/20140525-00000004-wordleaf

キヤノンの Powershot N100というモデル。
サッカーの試合を撮りながら、撮っている自分の表情も撮れるので、ゴールの瞬間を撮ってたら
テレビ中継のような、すごい面白い映像になりそう。

スポーツ観戦に限らず、「赤ちゃんを撮影しているお母さんの笑顔も撮れる」とか
「家族を撮っているとなかなか写らないお父さんもちゃんと記録に残せる」とか
すごく画期的な楽しみ方ができる。
これ、日本でも流行りそうだな、と思った。ていうか欲しい・・・


ちなみに行ってきたのは、レイソルvsヴァンフォーレ戦。日本代表アギーレ監督も視察に来たという注目のマッチ。
ピッチに近い日立台スタジアムの3列目は迫力の至近距離でしたが、ピッチ全体を見渡すのは難しく
戦術を見たりするにはSS席やSF席あたりがいいなー、とも思いました。
2014090112116


インドネシアから観戦に来ていたのは、やはりヴァンフォーレ所属のインドネシア代表、イルファン選手の影響でしょうか。前節はベンチ入りしていたのですが、残念ながらこの試合メンバーから外れていました。

ちなみにこのイルファン選手、日本最大のtwitterフォロワー数を誇っています。
(有吉340万に対してイルファン430万)
イルファンの影響で、インドネシアでの「甲府」の知名度が急上昇しているとか、さらには
インドネシア人向けのオフィシャルオンラインショップまで開設されてたり。しかもBASEで!

試合の話に戻ると・・・
アジア最高峰とも言えるプロの試合が、たった2600円で気軽に見れるというのは
素晴らしい機会だと思う一方で、5000円でも満席になるくらいの人気を持っていかなければ
欧州・南米のクラブとの資金力の差は埋めがたいのもまた事実。

僕もまた、スポーツビジネスの一角を支え、日本のサッカーの発展に貢献していきたいという思いを強くしました。

先日、eBayとの資本・業務提携
あわせてグリーベンチャーズからの資本調達を発表しました。

チケットストリート、eBayとメジャーリーグ級の資本・業務提携 総額3億円の資金調達を実施

チケットの二次流通、転売という市場については
いろんな意見を頂きます。

「転売厨を儲けさせるだけだ」
「お金で良い席が手に入るなら楽でいい」
「値崩れしてしまうと、定価でチケットを買っている人に申し訳ない」

・・・などなど。どれも一理あると思います。

チケットストリートのミッションは
「ライブ・エンターテイメントの感動を、すべての人に」
というものです。

二次流通という形で、チケットを手に入れるチャンスを拡げ、
ライブ・エンターテイメントの市場の発展に貢献し
より多くの人にライブの感動を体験して欲しい、という志をもっています。

この「志」が、言葉と海を超えてStubHubとの提携が成立した大きな要因でした。
StubHubのコアバリューは下の5つですが、チケットストリートと、本当によく似ています。
culture_valueshttp://www.stubhub.com/culture/


この15年、オンラインでの二次流通が定着したアメリカでは
音楽・演劇・スポーツ、すべてのライブ・エンターテイメントが急成長を遂げています。

私たちは、日本のライブ・エンターテイメントも、同じような成長ができると考えています。
いろいろなご意見を受け止めつつ、私たちなりの未来を提案し続けていきたいと思います。

また、このビジョンをVCの立場から一貫して支持して頂いたグリーベンチャーズにも、
VCとしての「志」を強く感じ、今回あわせての資本参加をいただきました。
合計で約3億円という資本調達となり、既存投資家の出資と合わせた総調達額は約4億になります。
この資金を元に、引き続き全力で頑張っていきます!

実際の提携にかかわるプロジェクトも、続々とスタートしています。
採用も積極活動中ですので、ご興味を持って頂いた方は
ぜひご応募をお待ちしております!

セールススタッフ、インターンなど、その他募集はこちらから

なお、プレスリリースの「メジャーリーグ級」は、分かる方にはおわかりかもしれませんが
日本通信さんのプレスリリースをオマージュさせていただいております。
いつかはゲストコメンテーターでなく、ヘッドライナーとして
全力二階建に載りたいものです・・・w

Facebookで書いたら好評だったので、まとめ。


・プロ野球12球団の売上高合計はグリーの年間売上とほぼ同じ


・Jリーグ(J1/J2)40クラブの売上高合計はコロプラの半年分くらい


・売上高日本一のサッカーチーム:浦和レッズの売上高は
 レアルマドリード(売上高世界一)の10分の1くらい


・ベトナムではなぜか「札幌」の知名度がやたら高い
 去年コンサドーレに加入していた「レ・コン・ビン」の影響


・浦和レッズのホーム観客動員数と東方神起の年間ライブ動員数はほぼ同じ


・売上高日本一の野球チーム:ソフトバンクホークスの売上高は
 ニューヨークヤンキース(売上高世界一)の6割くらい


・20年前の1995年、MLBの売上高とNPB(日本プロ野球)の売上高はほぼ同じだった

 
・ところが2013年になると、MLBとNPBの売上高は5倍以上の差がある


警察庁の犯罪統計によると、ネットオークションでの詐欺被害が
昨年に比べて【2倍】に急増している。

ネット競売の詐欺倍増、1〜6月 スマホ普及で被害拡大

素人の詐欺、ツイッターや掲示板でも被害

両方の記事に共通しているのが、事例が「チケット」だということ。
欲しがる人が多く、また単価も高いライブ・コンサートのチケットは詐欺をはたらくには
うってつけの商材になる。

被害はネットオークションに限らない。記事によると、twitterやチケット掲示板での被害も
多数報告されている。
被害件数は半年でなんと1,560件。警察に被害届が出されているものだけで、
毎月250件もの被害があるということで、泣き寝入りしているケースはさらに多いと思われる。

ぜひ、チケットの取引については一度、チケットストリートを使ってみて欲しい。
  • チケットの代金受け渡しを事務局で預かり、配達後に売り手に振込み

  • すべての発送を配送番号で追跡、買い手の手元に届くまで確実にサポート

  • 売り手の本人確認を100%実施し、犯罪者が入る余地をシャットアウト

  • 期日までにチケットが届かなければ、手数料も含めて「全額」返金保証

  • メールだけではわからない内容を、電話窓口でサポート

チケット詐欺を防ぐには、当たり前のことを一つ一つやっていくしかない。
だが、上記のすべてを実施できているチケット二次流通プラットフォームは
日本ではチケットストリートしかない。
title_sagi


最近まだまだ、知名度が不足している・・・と感じることが多い。
がんばります。

コドモと本屋に行ったときに
「これが欲しい!」と真っ先に持って来たのが、この本。

危険生物大百科
今泉 忠明
学研教育出版
2013-09-18


もう、この表紙で子供ノックアウトです。
小学校低学年て、危険とか書かれてるともう大好きなわけで。

中身もまたすごい。
コンテンツ素材それ自体はイラスト+写真という
ありきたりなものだが、危険生物のラインアップがまず度肝を抜かれる。

「ライオン」や「シャチ」「ピラニア」「デンキウナギ」あたりはまあ誰でも想像がつくが、
「カモノハシ」「シロナガスクジラ」という辺りから意外性が発揮されはじめ、
「ボツリヌス菌」「殺人アメーバ」とかを見ると、いやもう参りましたという感じ。

子供(いや、大人もか)の興味ポイントをピンポイントでえぐってくる編集は
悪く言うと「子供だまし」だが、
ありきたりな素材としての動物図鑑をここまで魅力的な本として
パッケージングするのは素晴らしいセンスだと思う。

興味を持ったので編集者の方を調べてみると、某国立大の理系博士課程から
学研に入られたという、ちょっと変わった経歴らしい。
タイトルをわざわざ危険「動物」でなく「生物」としているあたり、理系っぽい
部分を感じる。


去年の10月初版で既に6刷。実際、相当売れているらしい。
hon.toでも図鑑部門のベストセラー1位。
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いまどき紙の児童書、かつ「動物図鑑」を作って売るというテーマを出されて
ここまで達成することができる、というのはまさにプロデュース力のなせる業であり
独創性や発想力を学びたい人(特に子持ちパパさん)には
是非おすすめしたい一冊。

#というかこの人、学研のかわりにGREEあたりに入ってたら
 今頃ものすごいプロデューサーになってた気もする…

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