先週、札幌開催のIVSに行ってきました。

2年前に最盛期だったWeb2.0的なメディア構築みたいな話は
会場のどこにも落ちてなくて、話題の中心は

 課金、課金、課金。


ちなみにわたくし、1年半ほど前にこんなことを書いてました。

確かにユーザ課金は、サービス提供に対する対価のもらい先として
正しい選択肢だとは思います。
また、世界的にもユーザ課金のインフラが徐々に整備されつつあり
日本に遅れること10年で、ようやく追いついてきた感があります。

ここで何をすべきか、ってことを考えると
普通はまあ、課金系ソーシャルアプリ、ソーシャルゲームを作ろうよと
なるわけですが、ちょっと待って欲しい。

gumiの国光さんも書いてますが
既にiPhoneアプリはどろどろのレッドオーシャンであり、
ソーシャルアプリも同様です。

特に、ソーシャルゲームで日本発のベンチャーが勝てる見込みは
ほとんどありません。
id:shi3z氏曰く
「ゲームで商売するには、ベンチャーキャピタリストのように、ファンドを集め、正しいポートフォリオを組み、企画を目利きし、ハンズオンで制作の陣頭指揮を採るしか無い」

中国やらアメリカのデベロッパは、スマッシュヒット一発で
数億円のファイナンスが転がり込むことも全然、珍しくないです。
一方、日本で同じような会社が出資を募っても、日本のVCは今や
ジェノサイド状態。
調達1億いったら上出来な部類でしょう。
物量の面ではもう、太平洋戦争を彷彿とさせる彼我の差があるわけで。

じゃあ、日本のベンチャーがどうやって勝つかというと
やっぱり「10年のアドバンテージ」をどう生かすかに勝機があると
思うのです。

日本のユーザ課金ビジネスは、課金事業者そのものだけではなく
周辺市場の派生を促し、それがまた課金ビジネスの成長を助けるという
正のスパイラルで回ってきました。

たとえばここ数年間、金額ベースにおけるモバイル広告主の
恐らく過半数は、モバイル課金事業者です。

広告ネットワーク然り、アフィリエイト然り、換金系メディア然り
CMS然り、「何がこれから来るか」という部分では
日本は既に一通り経験しているわけで、このへんを海外に
タイムマシン的に移転していくのは「アリ」だと思うんですけどね。

このあたり、Google JapanからAdMobに転じたラーゲリン氏などは
もう、さすがの嗅覚だなぁと感心します。

#それで、お前は何かやらんのか?というツッコミは無しの方向でw