さて、何回かにわたって公式課金ビジネスの問題を考えてきましたが、
そろそろ終わりにしたいと思います。
正直、もっとヤバイ系などは書きたいこともあるのですが、
身辺へ危険が及ぶ可能性も考慮すると、ここまででご勘弁下さい。


また面倒なので考察を端折りますが…
個人的には「公式課金のオープン化」が、ここまで書いてきた
課金モデルの危機を打開する鍵になると考えています。

これは「どんなサイトでも課金が使えるようになる」という
意味ではなく、公式課金サービスの適用にかかわる
コンテンツ内容の審査や、継続的な運用監視を
キャリアでない第三者機関で行なうというスキームです。
別に基準自体は現在と同じでもいいし、キャリア間で格差があっても
いっこうに構わない。

そもそも旧第一種電気通信事業者であるキャリアが
与信や各種届出の有無、反社会勢力の影響調査とかならともかく、
配信コンテンツ内容に対して審査をするというのは、憲法における
「表現の自由」「通信の秘密」に照らして、疑問が残るわけで…

オープン化のアイデア自体は、携帯インターネットの普及したごく初期から
あって、実際にKDDIは「EZwebのオープン化」を2001年(!)に発表しており、
第三者機関が設立され次第、審査・運用を移管する準備があると書いています。
(実際に一部実施されています)


正会員企業の1社としては、こうした課金オープン化については
EMA(その名もモバイルコンテンツ審査・運用監視機構!)が将来的に担えるように
なって欲しいと切に願っておりまして、そもそも入会した動機が
そういうムーブメントを作りたいという思いからでありました。

ただ、現時点ではフィルタリング除外審査というところに
対応が限定されてしまっているのは、SNS/CGM各社が有力会員であるところも
鑑みて、やむを得ないというところです。
(ということで、EMA内で表現系CPの勢力を拡大しましょうよ>CPの皆様)


今や携帯の公式課金システムは、日本のコンテンツ産業や
インターネット業界の屋台骨になったスキームです。
変な規制でシュリンクさせることなく、正しい運用のもとで
成長させていきたいなあ、と。