今日は、ポール加藤こと加藤順彦さんの新刊をPRします。

僕は加藤さんをはじめ、いわゆる「ダイヤルQ2マフィア」の
諸先輩方が大好きで、かつ尊敬しています。

「Q2マフィア」とは何か、誰かというのは、下記のタカノリさんの記事をお読みいただくとして。

「KLab真田さんの武勇伝と日本ITベンチャーの夜明けの話」
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Q2マフィアの方々を尊敬するところは、3つあります。


1つ目は、マフィア自体の中でお互いが切磋琢磨され
まさに梁山泊のごとく、多くの起業家はじめ、各界のスタープレイヤーを生み出したという実績。

再びタカノリさんBlogですが、今につながる錚々たる顔ぶれです。
「今から約25年前、大阪にはリョーマがあり、東京にはSYNがあった」


2つ目は、自らを生み出した「Q2」や、あるいはベンチャーのゆりかごとしての
「怪しい」「いかがわしい」「グレーゾーン」なビジネスを否定せず、
経歴としてお化粧せずに正面から向き合い、過去を活かして
常に新たなビジネスへ取り組んでいることです。

「ダイヤルQ2」ビジネスは、もちろん健全なサービスもごく一部ありましたが、
大半は「出会い・ツーショット」「アダルト系」のような怪しげなコンテンツでした。
成功すると、過去のカッコ悪い部分は隠したくなるものですが・・・

Q2マフィアの中で最大の成功者と言っても良いであろう
GMOインターネットの熊谷さん。かつてのパチンコホールの話や
ツーショット系ビジネスで糊口をしのいだ経験を、折りに触れ講演されています。

また、加藤さんの学生時代からの大ボス、真田さん率いるKlabが
つい先日の「クラシック・ロックアワード」で騒動を巻き起こしたのは
記憶に新しいところですが・・・

加藤さんの2011年のBlog
「マハラジャのマハラジャ。」
を見ると、真田さんのライブビジネスへの取り組みも
「なるほど!ある意味変わってない!」と。

ちなみに加藤さんは、こうした「Q2マフィア」の中でも、
特に愚直にグレーゾーンに取り組んできている人です。

かつて2000年代前半は、僕も加藤さんの経営する当時の日広
(正確には子会社のモビィリード)と多くのモバイル広告を取引しましたが・・・
クライアントは一部上場企業から、怪しげな街金融や出会い系まで取り扱うという、
幅広さとしては随一のレップ/代理店でした。

功成り名遂げた今でも、「コンタクトレンズの海外輸入販売」や
クレジットカード決済でのAMAZONギフト券の買取現金化」など、
僕ですら「もう十分儲けてるわけだし、またそんなアグレッシブにいかんでも…」
と思うくらい、
大手が挑戦し得ないグレーゾーン領域に積極果敢に挑戦されています。

加藤さんの2009年のBlogです。
「小さい会社が勝つ方法 グレイゾーン商域こそ参入障壁」

このBlogより前の15年、その後の7年。

まったく、まったく姿勢にブレがありません。
よく、過去の自分の言動と今の行動の矛盾を「ブーメラン」と称する向きがありますが、
加藤さんにはこのブーメランが本当にない。


僕自身も今、興行チケット売買サービスの「チケットストリート」
という、見る人によってはグレーゾーンとも取れるサービスを頑張っているのも
加藤さんはじめとしたQ2マフィアの方々の背中を見てきた影響は、確実にあります。


最後の3つ目は、後輩・若手世代を育てる、ということに対して
大所高所からカネ出し口出し、だけでなく
手を動かし体を動かし、時には地面を這いつつ、取り組んでいることです。
多くの投資を手がける川田さんや真田さん、「上場請負人」の杉山さん松本さん・・・

加藤さんも、本当に多くのベンチャー・スタートアップに参加されています。


さて、前置きが長くなりました。


今回の『若者よ、アジアのウミガメとなれ』講演録は、そんな加藤さんの
まっすぐな気持ち、これからの未来を担う若者へのメッセージが詰め込まれています。

ただ、やはり講演なので、主催者さんへ気を遣われているのか
グレーな部分については、少しだけ控えめになっている気がします。

そういう意味では、ベンチャーを志す若手は
この本を手にとって読むとともに、上記のタカノリさんのBlogや、加藤さんのBlog、
豪気にも無料公開されている伝説の本『ネット起業! あのバカにやらせてみよう』などをあわせて読むのがお勧めです。


最近は日本では、ちょっと外れたことをすると「ネット炎上」に遭ったり、
また成熟した国ならではの充実した法規制などもあり、
なかなか「ヤンチャ」ができない環境にあります。

一方で、PCデポ然り、DeNAの「Welq」
あるいは外資としてのAmazonやUberなど。
平気でグレーゾーンに押し寄せるチャレンジングな大企業も増えてきています。

高齢化し、人口は減る一方で、完全雇用に近い状況が続き
経済自体の成長性も限られる。

こうした中で、ベンチャー・スタートアップが頭角を表すのは、
これまでの「Q2の時代」「iモードの時代」「ソシャゲの時代」「アプリの時代」より、さらに難しい。


だからこそ、ウミガメとして日本を出ていく若者を増やしていきたいという
加藤さんのメッセージは、多くの若手・学生・起業家予備軍に受け取って欲しいです。
もちろん、ウミガメの子供よろしく大半は脱落する道でしょうけど…

電子版は本日より配信開始、書籍版は12/1発売、とのことです。
ぜひ。




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※disclaimerとお詫び:
今回、加藤さんから書評をご依頼いただくにあたり、
「ネチネチやってください」
「どのような評価も甘んじてお願いしたい所存ですので、批判皮肉も問題ございません」
という趣旨をいただいておりました。

そのため、勢い余って加藤さんのみならず諸先輩方にも敢えてシニカルな
書き方をさせていただいた部分があり、お詫び申し上げます。何卒ご容赦いただきたく。
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